ブックタイトルメカトロニクス3月号2019年

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概要

メカトロニクス3月号2019年

MECHATRONICS 2019.3 9OpreX Analyzersのラインアップとして小型で壁掛けタイプのプローブ型レーザガス分析計を発売蒸気式温水製造ユニットを発売 横河電機(株)は、同社ブランドの製品/ソリューション群の1つである“OpreX Analyzers” のラインアップとして、石油、石油化学、電力、鉄鋼などのプラントで酸素や一酸化炭素ガスの濃度を直接かつ高速に測定するプローブ型レーザガス分析計『TDLS8100』を発売した。 同製品は、発光部と受光部を一体化したプローブ型を採用しているため、一般的なレーザガス分析計と比べて、フランジの取り付けや常設の足場が1 個所になるうえに、専用線敷設用仮設足場も不要なため、設置コストを2分の1以下に抑えられる。また、同社従来製品の『TDLS8000』と同様に、光の吸収分布図の面積からガス濃度を算出するスペクトル面積法を採用したことで、ガスの圧力、温度が変動する環境下での測定や、他のガスが混在するガスやダストを多く含むガスの測定においても安定した濃度測定が (株)テイエルブイは、小型で壁掛けタイプの蒸気式温水製造ユニット『SteamAqua(スチームアクア)SQ-C01』を発売した。 同製品は、熱交換器を使用した間接加熱方式のため、蒸気中の錆/異物が温水に混入しない。水道法基準適合品で「FSSC22000(食品安全)」に対応し、クリーン/飲用適な水はそのまま温水として供給でき、水道への直結も可能。蒸気と水が直接混ざらない間接加熱方式に加え、2段階で冷水を混ぜる二重混合により、異常な高温水の出湯/やけどを防止し、労災対策にも有効である。蒸気と水/温水の配管施工のみで手軽に設置でき、電気やガスの工事は不要となる。水を加熱しながら給湯する瞬間式のため、すぐに必要な分だけお湯が使える。汚れが付着しにくいスパイラルチューブの伝熱管により、小型の給湯器に見られ可能である。 プラントでは、ガス分析計を用いて酸素や一酸化炭素などの濃度を測定することで、燃焼時の燃料と酸素の割合を最適化し、安全で最適な操業、省エネルギー、および環境規制に適合したプラント運転の実現を図っている。ガス分析計には、ジルコニア式、赤外線式、磁気式、レーザ式などの方式がある。酸素、一酸化炭素、二酸化炭素、アンモニアなどの、近赤外線領域に吸収される性質があるガスの濃度を直接かつ高速に測定するレーザ式のガス分析計は、サンプリング装置が不要で、測定値の繰り返し性と直線性が優れているという特徴がある。しかし、設置するには、測定対象のガスが流れるダクトを挟み込むように発光部と受光部の双方にフランジを取り付ける工事やそのための足場の設営が必要で、設置コストがかかるという課題があった。る熱交換器の詰まりトラブルを抑制できる。用途としては、温水の製造、食品の仕込み、洗浄、手洗いなど。 蒸気を利用する工場で温水を使う場合、「使う場所ごとに給湯器を設置したい」というニーズがあったが、安全性/信頼性において課題があった。蒸気と水を直接混合するミキシングバルブの場合には、水圧と蒸気圧力のバランスがくずれた時に温水温度の上昇や温水出口から蒸気が吹き出す可能性があり、労災のリスクが伴っていた。また、小型の間接加熱式給湯器を利用した場合でも、熱交換器が水あか/錆がすぐに詰まるケースがあった。 同社では、2019 年2 月1日より販売を開始しており、初年度75 台の販売を目標にしている(国内)。2019.3 同社では、2019 年度200 台、2020 年度250 台の販売を目標にしている(国内外)。請求番号C5004請求番号C5003請求番号C0006