ブックタイトルメカトロニクス12月号2018年

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概要

メカトロニクス12月号2018年

MECHATRONICS 2018.12 9請求番号M0006高温高湿環境下で高信頼性を実現した高性能化する基板の多点試験に最適な1700VフルSiCパワーモジュールを開発メモリハイコーダを発売 ローム(株)は、屋外発電システムや充放電試験機などの評価装置をはじめとする産業機器用電源のインバータ、コンバータ向けに、高信頼性を実現した1700V 250A定格保証のフルSiCパワーモジュール『BSM250D17P2E004』を開発した。 同製品は、新しいコーティング材料と新工法を導入することで、絶縁破壊を防ぎリーク電流の増加を抑えることに成功。高温高湿バイアス試験(HV-H3TRB)において、1000 時間を超えても絶縁破壊を起こさない高信頼性を実現した。これにより、高温高湿度環境下でも安心して1700V の高耐圧を扱うことができる。また、モジュールには同社製SiC MOSFETおよびSiCショットキーバリアダイオード(SBD)を採用しており、モジュールの内部構造を最適化することで、同等クラスのSiC 製品に比べて 日置電機(株)は、従来器(MR8740)と比べて2倍の最大108チャンネル(アナログ測定にて)、メディアへのデータ保存時間を最大1/100に大幅改善したメモリハイコーダ『MR8740T』を発売した。 同製品は、従来比2倍となる最大108チャンネルの測定を4チャンネルアナログユニット『U8975』を搭載することにより、従来器と同じサイズの筐体(W426×H177×D505mm)で実現。昨年発売されたハイスペックシリーズのメモリハイコーダ『MR6000』の特徴であるメディアやPCへの高速データ転送を搭載し、従来比1/100 のスピードで保存が可能で、作業効率の改善に貢献。4Kディスプレイに対応し、多チャンネル測定でも波形を鮮明に識別して確認することができる。全15種類のユニットを最大27 ユニット搭載可能で、ユニットを複数組み10%優れたオン抵抗性能を達成。アプリケーションの省エネ化にも貢献する。 近年、SiCはその省エネ効果から、自動車や産業機器などで1200V耐圧品を中心に採用が進んでいる。各種アプリケーションでの高機能化にともないシステムの高電圧化が進み、1700V耐圧品の需要がますます高まってきた。しかし、信頼性の観点から商品化が困難とされ、1700V耐圧品としては一般的にIGBTが使用されていた。 同社では、2018 年10 月より量産を開始し、今後も顧客が安心して使用できる製品のラインアップ拡充に加えて、SiCモジュールを容易に試すことができる評価ボードなどを用意し、さらなる需要拡大を目指していく。合わせることにより、様々な試験モデルを構築。発生器と計測器を別々に用意する必要がなく、1 台で信号の発生と計測が可能。 メモリハイコーダは、波形を長時間記録できる測定器で、電圧測定ユニットやパルス発生ユニットといった各種ユニットを入れ替えることにより、様々な試験モデルを構築できる。近年、自動車、電力、航空宇宙などの分野で、制御基板や制御装置が高性能化している。そのため、試験ポイントが増加傾向にあり、100チャンネルを超える多点信号測定を高速で行うことが求められている。そこで、昨年発売されたメモリハイコーダ『MR6000』をベースにした多チャンネルモデルの『MR8740T』を発売するとともに、デジタルボルトメータユニット『U8991』、VIR 発生ユニット『U8794』の2 ユニットを同時発売し、測定の幅を広げた。 同社では、『MR8740T』30 台、『U8991』70 台、『U8794』120台の年間販売を目標(国内外)にしている。2018.12請求番号M5004請求番号M5003